こんにちは！半田貞治郎です。
「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」は、韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師 38師機動隊」を原作とする日本映画だ。原作の38機動隊は、ソウル市庁所属の「38税金徴収課」を指し、悪質な高額滞納者から強制徴収を行う実在の組織である。
上田慎一郎監督は、原作の16話を120分の映画に凝縮し、無駄のない展開で観客を引き込む。岡田将生演じる氷室のイケメン力と、内野聖陽の公務員役の演技が光る。内野は、日本のどこにでもいる優しいおじさんを演じつつ、公務員の抱える悲哀を見事に表現している。
小澤征悦は、原作で複数の俳優が演じた悪役を一人で演じ切り、多彩な悪役の姿を見せる。過剰反応する卑怯者や、金をばらまく品のない金持ち、負けず嫌いの小人物、弱者を脅迫する悪人など、その演技力が際立つ。
本作は、韓国IPを日本のクリエイターが再創造した好例といえる。原作の魅力を活かしつつ、日本の観客に最適化された新たな物語として生まれ変わっている。上田監督の時間配分の妙技、豪華キャストの演技力、そして日本的な要素を加えた脚本により、原作ファンも新規観客も楽しめる作品に仕上がっている。
Citations:
[1] https://www.jla.or.jp/committees/tabid/721/Default.aspx
[2] https://www.tufs.ac.jp/ts/personal/kazama/shigen/13/Shigen13.pdf
[3] https://www.kitakyu-u.ac.jp/campus/courses/syllabus/2016/6a88122d3cf60d060c471674dd5235a4.pdf
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