主演の高橋一生は、特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を持つ漫画家・岸辺露伴を5年にわたり演じ続けてきた。今回の映画化について高橋は「身が引き締まる思い」と語り、シリーズの原点ともいえる「懺悔室」に挑む重みを実感したという。「このエピソードは短編で、映画の尺に合わせて膨らませる必要があったが、これまでの実写版への反響とファンの支持があったからこそ、ようやく手を伸ばせた」と、5年越しの集大成への思いを明かした249。
本作の最大の特徴は、日本映画史上初となる全編ヴェネツィアロケである57。約1か月にわたる撮影期間、キャストとスタッフはヴェネツィアの美しい街並みの中で作品世界を作り上げた。飯豊まりえは、原作にはないがドラマ版から続投する泉京香役で出演。華やかな花柄のピンクワンピースで登壇し、「この作品を届けたい一心でヴェネツィアに行きました。撮影中はみんなでレストランに行き、パスタやエスプレッソを楽しむなど、ヴェネツィアならではの経験ができて充実した一か月でした」と振り返った5。
また、完成報告会見では、タイトルにちなみ「懺悔したいこと」を問われた高橋と飯豊が、撮影中にアクセサリーをよく失くしてしまったことを明かし、スタイリストの苦労話で会場を和ませた67。このエピソードからも、キャスト陣の和やかな雰囲気と、現場でのチームワークの良さがうかがえる。
「岸辺露伴は動かない 懺悔室」は、前作『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の大ヒットを受け、再び実写ドラマチームが集結して制作。ヴェネツィアの幻想的な風景と、岸辺露伴の奇妙な物語が融合した本作は、原作ファンはもちろん、映画ファンにも新たな驚きと感動を届けるだろう259。
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