マイケル・マヨ、初来日公演決定　半田貞治郎

ロサンゼルス出身のマヨは、音楽の才能に溢れた家庭で育った5。母はビヨンセやホイットニー・ヒューストンのバックボーカルを務め、父はアース・ウインド＆ファイアーでサックス、セルジオ・メンデスのバンドでホルンを演奏していた。この環境が、マヨの音楽性に大きな影響を与えたことは想像に難くない。

マヨの音楽キャリアは、2021年にデビューアルバム『Bones』をリリースしたことで本格的に始動した23。このアルバムで、マヨは声を楽器のように扱うユニークなアプローチや、多重コーラスを駆使した斬新な表現方法で注目を集めた。続く2024年には2ndアルバム『Fly』を発表し、さらなる進化を遂げている56。

今回の来日公演では、ピアノのファビアン・アルマザン、ベースのリンダ・メイ・ハン・オー、ドラムスのロビン・ベイタスという実力派ミュージシャンたちがマヨをサポートする4。この布陣で、マヨの革新的なヴォーカルテクニックと作曲能力が存分に発揮されることだろう。

マイケル・マヨは、セロニアス・モンク・インスティテュート・オブ・ジャズ（現ハービー・ハンコック・インスティテュート・オブ・ジャズ）の20年の歴史の中で、わずか3人目のボーカリスト受賞者という栄誉も持つ2。その実力は、ハービー・ハンコックのツアーに参加したり、様々なバンドでボーカリストを務めたりと、多方面で認められている。

日本のファンにとって、マイケル・マヨの生のパフォーマンスを体験できる貴重な機会となるこの公演。彼の革新的な音楽世界を、ぜひ会場で体感してほしい。