
こんにちは!半田貞治郎です。
民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」を展開するTVerは、10月26日にiOS版のアプリに不具合があり、一部ユーザーの「TVer ID」に紐付く情報を意図に反して外部に提供していたことを公表し、謝罪した。この不具合により、氏名やメールアドレスなど特定の個人を識別する情報は含まれていないが、TVer IDに紐付く個人情報として取り扱っている情報が外部に提供された。TVerは、外部に提供したTVer IDを保有するユーザーには順次、個別にメールで連絡するとしている。
4月3日にリリースしたiOSアプリのバグにより、データ管理項目の「オプトアウト(拒否)設定」が書き換えられていたことが判明した。このバグはアプリ開発上の人的ミスによるものだった。10月10日にプライバシーポリシーの改定を掲出後、ポリシーに再同意したiOSアプリだけデータ提供の拒否数が減少していることを検知して不具合を確認した。10月26日にアプリ修正版を出して27日に強制アップデートし、不具合発生前のオプトアウト状態に戻した。
このバグにより、iOS約45万端末に影響し、TVer IDユーザー約8.9万件が該当した。外部に提供された情報には、端末識別子、視聴エピソード識別子、視聴時間、デバイス種別情報、撹拌(かくはん)された端末識別子、広告・本編視聴時間、生年月、郵便番号、性別、興味関心の情報が含まれていた。これらの情報は、「コンテンツ提供パートナー」「調査パートナー」「広告配信事業者」の放送局、広告会社、調査会社、広告配信事業者に提供された。
TVerは今後、情報セキュリティ対策を強化し、再発防止に取り組むとしている。